インフォメーション

次の介護報酬改定に向けた協議を進めている厚生労働省は2日、グループホームの計画作成担当者の配置基準を来年4月から緩和する方針を決めた。

今は「ユニットごとに1人以上」としているが、「事業所ごとに1人以上」へ改める。人材の確保が容易でないことなどを考慮して判断した。

社会保障審議会・介護給付費分科会で説明。委員から了承を得た。新たな配置基準は年度内に通知する。

第195回社会保障審議会介護給付費分科会資料

グループホームの計画作成担当者は、認知症介護実践者研修を修了したケアマネが担う決まり。現行基準はユニットごとの配置を求めているが、複数ユニットのところはうち1人がケアマネであればよいとしている。(研修修了は必須)。

国の今年度の調査結果によると、計画作成担当者の採用に「苦慮している」と答えた事業所は55.8%と多い。ケアマネの複数ユニットの兼務についても、「ケアの質が保たれる」「ユニット間の差が生じない」といった肯定的な意見が過半を占めている。ただ、「業務量的に厳しい」「ケアの質の低下を招く」との声も一部にあると報告されていた。

厚労省は今回、「ケアマネの専門性を事業所全体で有効に活用する」「限られた人材を有効に活用する」などと説明。配置基準を「事業所ごとに1人以上」とし、最大3ユニットまでの兼務を認める意向を示した。